英語が不得意から得意になる脳の切り替え方法
言葉を聞いた時に、脳はどのようなメカニズムでその意味を理解しているのか。
「耳から人った言葉は、音声信号として左側頭葉の。ウェルニッケ野〃に届きます。音を感知したウェルニッケ野は、それが言語なのか雑音なのかを。ブローカ野〃に問い合わせます。ここでその音が.召請としてもともと登録されていれば、左脳のウェルニッケ野へ戻されて意味を理解しますが、登録がなければ右脳のウエルニッケ野に送られ、意味のない雑音として処理されてしまいます」
だから英語の音を意味のある言語として理解するためには、事前に脳に言葉が登録されている必要がある。
「言語が間違った音で登録されると、ネイティブの正しい発音を耳にしても脳が言語であると認識できず、雑音として処理してしまう。だから、正しい発音をたくさん聞き、正確に脳に登録することが、言語理解の必須の条件です」
「日本人は子供の頃から常に日本語を耳にし、データを蓄積することで、ウェルニッケ野に日本語を理解するポイントが形成されています。一方、多言語に堪能なマルチリンガルと呼ばれる人の脳には、母国語と別の場所にそれぞれのJ言語ポイント〃が作られているのです」
ウェルニッケ野に独立した言語ポイントを持つことで、瞬時に意味を理解することができるようになる。
「7〜10歳ぐらいの年齢期に母国語以外の言語をたくさん耳にすると、それぞれの言語ポイントが形成されて、語学脳になることがわかっています。中学校から英単語や文法中心に学ぶだけでは、英語ポイントはできないでしょう」
「ただし大人になってからでも、正しい発音を豊富に聞き、発音してブローカ野に登録すれば、ウェルニッケ野に英語ポイントが形成されます。そうすれば、マルチリンガルになることも可能に」
「最近の研究では、マルチリンガルの能力を氷山に例えた理論で捉えています。水面上では別の山に見える2つの氷山ですが、水面下では同じ地盤の上に成り立っていますよね。それと同じく、文法や使い方が全く異なる言語と見えていても、実は基盤となっているのは、母国語で話したり読み書きをして築かれた基礎的な百語能力なんです」
つまり、きちんと日本語を話せる大人なら、その能力をもとに英語もしゃべれるようになるということ。
「すべての人が、この共通言語基盤を持っています。正しいレッスンを行ってウェルニッケ野に英語ポイントを形成することができれば、共通言語基盤をベースにして英語も習得できるということです。地道にレッスンを重ねて、共通言語基盤の上に、日本語と英語の2つの山を築き上げましょう」